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小判は慶長6年(1601年)に徳川家康が作った慶長小判を始めとし、万延元年(1860年)までの間に10種類が発行されており、<小判金>というのが正式名称となります。
大判には制作者名と花押が墨書きされていましたが、これは消すことが出来た為、小判では全ての文字が刻印となったのです。
1枚に、純金を1両分使用しているということから1両と呼ばれましたが、それは初期の頃のみに止まり、徐々に品質は悪化していきました。 最初の慶長小判の純金量が86.8%であるのに対し、最後の万延小判では56.8%まで低下していることでも、品質の変化が窺えます。
その万延小判ですが、数ある小判の中でも特に小さかった為に<雛小判>、<姫小判>とも呼ばれました。
万延小判と1円金貨の純金使用量が同等であった為に、1円金貨鋳造後は1両=1円で交換されるようになります。
以下が、発行された小判の名称です。
<慶長小判> = 1601年発行
<元禄小判> = 1695年発行
<宝永小判> = 1710年発行
<正徳小判> = 1714年発行
<享保小判> = 1716年発行
<元文小判> = 1736年発行
<文政小判> = 1819年発行
<天保小判> = 1837年発行
<安政小判> = 1859年発行
<万延小判> = 1860年発行
今でも入手することは出来ますが、美品になると1枚10万円前後と言うものも珍しくなく、小判の種類によっては200万円を超えることもあるそうです。
現在、最も高品質と言われた慶長小判を純金で復刻した<地金型小判>というものが販売されています。 投資家の間では長中期的財産保全として、この<地金型小判 純金慶長小判>が評判のようです。
また、純金である為に、投資用金貨に分類され全国の取り扱い店で売買可能になっています。 ちなみに1000枚を購入すると千両箱がついてくるそうで、この箱の作りも見事なものです。